厚生労働省は2040年に65歳を迎える人のうち、女性の2割が100歳まで生きるという推計を発表しました。
人生100年時代に突入。
「自分の体は自分で治す。」をテーマに
『漢方薬店の管理責任者歴』もある『現役鍼灸師』が、実経験や知識を基に「健康コンシェルジュ」となり【自分で治すツボや漢方薬、セルフケア】等をご紹介します。
坐骨神経痛は腰から足に伸びている神経・坐骨神経が圧迫、刺激されシビレや痛みが臀部、太ももの裏やふくらはぎ、足首、足先などに現れます。
慢性の腰痛に伴い発症するや椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症に伴い発症する事が多いのですが、中には無症状や急性のぎっくり腰から発症する場合もあります。
長時間のデスクワークや運転、立ちっぱなしなど生活習慣の影響やストレスなども影響を受けます。
①お尻・骨盤周辺の筋肉を整える。
坐骨神経の症状が出ていて、一番最初に確認する必要があるのがお尻の筋肉です。
お尻の筋肉は座っている時は体を安定させるクッションの役目をしたり、立ち姿勢では足腰を安定させる重要な筋肉です。
なのでお尻の筋肉が固くなったりすると姿勢などに影響したり、坐骨神経痛、ヘルニアなどの腰痛の重い症状に影響します。
環跳(かんちょう)
立った姿勢でお尻に力を入れた時にできるくぼみ。
坐骨神経痛が一番影響を受けやすい場所がお尻です。
お尻の筋肉が固いと骨盤の動きや股関節の動きが悪くなり腰痛や股関節痛、膝痛などにも影響します。
仰向けに寝た状態でテニスボールやゴルフボールの上にお尻をのせそのままグリグリと押す。
30秒~60秒行いましょう。
居髎(きょりょう)
骨盤の前側で骨盤の骨が一番出ている所と、太ももの骨・大腿骨の外側の一番出ている所・大転子を結んだ線上の真ん中。
足の痺れやこわ張り、足が疲れやすい等におススメのツボです。
椅子に座って親指で指圧します。
10秒3~5セット行いましょう。
②足を整える。
お尻の筋肉の次に大切なのが血行不良やリンパの流れなど水分代謝に影響するツボや、
坐骨神経の走行上の周辺の筋肉です。
周辺の筋肉の血行不良で筋肉が固くなったり、リンパの流れが悪くなり浮腫みやすくなったりすると神経が圧迫されやすくなり、痺れや痛みなどが出やすくなります。
陰包(いんぽう)
温《お灸もおススメ!!》
太ももの内側で、太ももを3等分した時の下から3分の1の所。
腰痛、神経痛、下腹痛、月経不順、尿漏れなどにも効果があります。
座った状態で親指で指圧します。
10秒3~5セット行いましょう。
陰陵泉(いんりょうせん)
温《お灸もおススメ!!》
ふくらはぎの内側で、指で骨の内側後縁を上がっていき、膝の下で指が止まる所。
体に溜まった余分な水分を排出し、むくみや胃腸改善の効果があります。
座った状態で親指で指圧します。
10秒3~5セット行いましょう。
足三里(あしさんり)
温《お灸もおススメ!!》
お灸好きが選ぶツボの一つ。
松尾芭蕉も足三里に灸をすえながら奥の細道を旅したそうです。
むこうずねの外側を下から上にさすり上げて指が止まった所から、外側へ指幅1本分の所にあるくぼみ。
椅子に座って足を組み足三里を反対側の人差し指、中指で押す。
強めに10秒3~5セット行いましょう。
陽交(ようこう)
温《お灸もおススメ!!》
外くるぶしの上7寸骨の後ろの所。
冷えや吐き気などにも使用するツボです。
経絡は少陽胆経で、顔面、側頭部から体幹の側面を通り足先へ至ります。
椅子に座った状態で同側の手の親指で押します。
10秒5セット行いましょう。
③足には人体の健康が網羅されている!?
足反射の坐骨神経の領域をツボ押ししましょう。
④ツボ押し後、老廃物を排泄する事が大切です。
足裏の腎臓、輸尿管、膀胱などの反射区をツボ押しし、最後に常温の水やお白湯をコップ一杯飲みましょう。