腰痛症の原因は様々ですが、
腰痛の原因を特定できる物はわずか15%といわれています。
代表的なものは腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどがあります。
他には内臓の病気による腰痛もあり、
内臓からの神経の多くが腰に伸びている為、腰痛を引き起こす事があります。
一方、原因が特定できない腰痛が全体の約85%を占めているなど
生活習慣やストレス、不安、睡眠不足などが影響している場合もあります。
又、坐骨神経を圧迫、障害し、腰だけでなく足に痺れや痛みが出る症状を「坐骨神経痛」といいます。
60代 男性 / 主訴 右足の痺れ、痛み
【現病歴】
仕事で主にパソコン作業、運転などが多く、
1ヶ月前から歩行時に臀部、足くるぶし外側に痺れ、痛みがでる。
長く歩くことや小走りができない。
また仰向けで体を伸ばすと痺れる。
【施術】
パソコン作業や車の運転で、
長時間の座る姿勢での体の負担が
神経症状の主な原因と考えられる。
臀部の筋緊張に関連する箇所、
坐骨神経走行上の筋硬結部、臀部~ふくらはぎを中心、
特に梨状筋周辺、下腿三頭筋、腓骨筋の緊張が強く鍼。
膀胱経
「胃兪(いゆ)」
「膏門(こうもん)」
「胞膏(ほうこう)」
「秩辺(ちっぺん)」
「飛陽(ひよう)」
「跗陽(ふよう)」
胆経
「環跳(かんちょう)」
「陽交(ようこう)」
「外丘(がいきゅう)」
「光明(こうめい)」
症状が出ている個所、出ていなくても硬結が強い箇所、
広背筋、脊柱起立筋、多裂筋、腰方形筋、臀部、大腿二頭筋、下腿三頭筋を、前脛骨筋、長趾伸筋、腓骨筋を中心に整体指圧。
筋緊張、筋硬結を確認する際に
腸腰筋を確認することも大切だが、今回は特に問題ない。
施術の2週間~1ヶ月頃から徐々に痛み、痺れが和らぎ、
3ヶ月施術を受けられて小走りもできるようになりました。
【考察】
坐骨神経痛の症状は40代、50代、60代が多く、
仕事などでデスクワークや車の長時間運転、
調理等の立ち仕事の方に多いです。
特に座る姿勢は腰への負担が多くかかり、
坐骨神経痛などの慢性腰痛症状につながりやすいので、
こまめに姿勢を変えたり、ストレッチや柔軟体操などで
体がこわ張らないようケアする事が大切です。