頚椎症・頚椎ヘルニアの施術


頚椎症は、頚椎の椎間板、関節などの

 

加齢変化や生活習慣などが原因で、

 

骨棘の形成や靭帯の肥厚、


椎間板の膨隆などが起こり、

 


神経(脊髄や神経根)の通り道である

 

脊柱管や椎間孔が狭くなったり、

 

頚椎ヘルニアは、椎骨と椎骨をつなぐ

 

クッションの役割をする椎間板の髄核が突出し、

 

神経(脊髄や神経根)を圧迫すると

 

脊髄症状や神経根症状が出ることがあります。

 

 

主な症状は

 

上肢の痺れや筋力低下、頚部、


肩甲骨周辺の痛み、

 


場合によっては足の痺れや感覚異常、

 

歩行障害などが起こります。

■頚椎症の鍼灸施術レポート


40代 男性/主訴 上肢の痺れ、頚部、肩関節周辺の痛み

 

 

【現病歴】

 

業務上、重たいものを持ったり、無理な姿勢や高所での作業も。

 

以前手術してあり、数日前に症状が再発した様子。

 

数日間、上肢の痺れが強く夜も眠れない。

 

 

 

【施術】

  

痺れの原因である神経(脊髄や神経根)を圧迫している個所と、

 

神経走行上の周辺の筋肉、腱、靭帯の硬結、緊張の緩和を目的とした施術。

 

また交感神経優位の状態が考えられ、

 

自律神経を整えたり脈拍を安定させる目的で選穴する。

 

施術2~3回目位から徐々に症状が和らぎ、

 

日常生活で気にならない位になりました。

 

仕事の影響などで首、肩がこりやすいので

 

再発予防もかねて定期的な施術をすすめてます。

 

 

 

【考察】

 

痺れ、痛み等で身体が興奮状態、交感神経優位の状態で

 

体の緊張が強い箇所に鍼をすると

 

体が過剰に反応してしまうこともあり

 

慎重に施術を行う。

 

■頚椎ヘルニアの鍼灸施術レポート


40代 女性/主訴 首、肩こり、頭痛、めまい

 

 

【現病歴】首、肩こり強く、頭痛で夜も眠り浅い。

めまい、ふらつきや腰痛もあり。

 

【施術】

 

首、肩、肩甲骨周辺のこわ張り強い。

 

腰は筋肉に力なく不安定な状態。

 

眠りも浅く精神的にも不安があり、

 

心身共に疲労が強い様子。

 

 

主な経穴は、

 

首、肩、肩甲骨周辺を中心に、

 

「風池(ふうち)」

「完骨(かんこつ)」

「肩井(けんせい)」

「肩外兪(けんがいゆ)」

「肩中兪(けんちゅうゆ)」

「天髎(てんりょう)」

「膏肓(こうこう)」

「神道(しんどう)」

 

精神的な面から

 

心包経の

「内関(ないかん)」

 

腰痛の関連があり、むくみもあるので

 

膀胱経の

「腎兪(じんゆ)」

 

腎経の

「大鐘(だいしょう)」

 

 

体の歪みを整える目的で整体指圧。

 

 

週一ペースの施術、1ヶ月ほどで徐々に症状が和らぎ、

 

3ヶ月ほどであまり気にならなくなる。

 

再発予防のセルフケア、メンテナンスをすすめて終了。

 

 

【考察】

 

足腰の筋力が弱く、体を支えるバランスが不安定になり

 

アライメントが崩れて頚椎に負担がかかっている様子。

 

歩き方、運動などの生活習慣の見直し、

 

姿勢、重心バランスなどを

 

良くしていくことが大切でしょう。